「カットされていない部分が多くて全体的に長い印象だった」と書いたのですが、ちょっと間違ったことを書いてしまったかな、と思っています。
http://museumshushi.blog77.fc2.com/blog-entry-462.html
http://shuk.s6.coreserver.jp/MSB/2007/11/1983.html
拠所となったのは、マルシャリンがゾフィーに顔色のところを問いつめる場面と、マルシャリンの部屋でヴァルツァッキがオックスに自分を売り込む場面がなかったのではないか、という思いだったのですが、カラヤン盤のライナーを見ると、どちらもあることに気づきました。ごめんなさい。
しかし、やはりどうしても聞いたことのないばらの騎士を聞いた気がするのですよ……。凄く新鮮な気分で聞けた気持だったのです。あれはなんだったのだろう? 指揮のファビオ・ルイジの音楽の作り方のせいなのか、あるいは、ばらの騎士を聴き続けた僕の中で何かが変わったのか? あるいは、僕がはっきりと認識できなかったところでノーカットになっていたのか……。
ともかく、すこし安易に書いてしまったことはお詫び致します。
演奏も感動的だったのですが、幕間にとある方をお見かけして本当に感動。お名前は伏せますが、あの方です。あの高名な音楽評論家の方です。あのお年なのにもかかわらず、かくしゃくとしていらっしゃいました。どなたかと立ち話をされていたのですが、どうもお一人でいらっしゃっていた様な感じを受けました。背筋がしゃきっとしておられて、本当にお元気そうでした。わたしもああのように元気でいたいものだ、と思います。
それから、元総理大臣もお見かけしました。小泉元首相ではありません。こちらもお名前は伏せますが、お元気だった頃に比べるとすこし歳をとられて疲れている感じ。それでもやはり背筋は伸びていらっしゃって、とてもスタイリッシュな黒い服を着ておられました(スーツではないのです)。
観て参りました。ドレスデン国立歌劇場というか、ザクセン州立歌劇場の「ばらの騎士」。感動でしたね。特にばらの献呈と最後の三重唱。また涙を流しました。
3時開演で、終わったのが19時半でした。時間配分ですが、
- 第一幕:80分
- 休憩:30分
- 第二幕:65分
- 休憩:30分
- 第一幕:60分
それで、カラヤン盤の対訳を観てみるとやっぱり。マルシャリンが、ゾフィーに、オクタヴィアンが好きかどうかは、あなたの青白い顔を見れば分る、と言う場面、対訳にはないですね。やはりカットしてないんだと思います。そう言う意味では、これまで味わったことのない「ばらの騎士」を新鮮な気分で味わうことができてとても良かったです。
演奏の方ですが、今回はNHKホールの三階の後列、リーズナブルな価格の席で観たということで、音響的に今ひとつだった感があります。天井が近いせいなのか、音の響きがあまり感じられませんでした。これは本当に残念。それでも、弦楽器の豊かなうねりに酔ってしまうほどでした。ドレスデンの弦楽部がすばらしいことを再認識しました。
マルシャリンのシュヴァンネヴィルムスさん、オクタヴィアンのアンケ・ヴォンドゥングさん、全く違和感を感じることなく愉しませて頂きました。クルト・リドルさんは、低くて豊かな声の持ち主で、演技も表情豊か。ただ、最低音周辺が少しつぶれてしまっているような感じを受けました。ゾフィーの森麻季さん、頑張っておられました。欧州勢のキャストのなかに巧く溶け込んでいたと思います。それにしても意外なのは、森麻季さんはかなり小柄な方なのですね。まだまだ少女という感じが抜けきらないゾフィーを巧く演じておられたと思います。
| 指揮 | ファビオ・ルイジ |
| 演出 | ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク |
| 管弦楽 | ドレスデン・シュターツカペレ |
| マルシャリン | アンネ・シュヴァンネヴィルムス |
| オックス男爵 | クルト・リドル |
| オクタヴィアン | アンケ・ヴォンドゥング |
| ファーニナル | ハンス=ヨアヒム・ケテルセン |
| ゾフィー | 森麻季 |
| イタリア人歌手 | ロベルト・ザッカ |
明日ももう少し感想を書くかも知れませんが、今日のところはこのあたりで。
Decca (2005/06/14)
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ドレスデン国立歌劇場といいますか、ザクセン州立歌劇場と申しますか、ともかく、明日、「ばらの騎士」を観に行くという僥倖に恵まれました。当初指揮をするはずだった準・メルクルさんは、タンホイザーに専念し、音楽監督のファビオ・ルイジさんがタクトを取られます。元帥夫人を歌う予定だったアンゲラ・デノケさんはインフルエンザと言うことでキャンセル。代わりにアンネ・シュヴァンネヴィルムスさんが元帥夫人を歌われます。
今回は、「ばらの騎士」のほかに「サロメ」と「タンホイザー」が上演されるのですが、サロメ役は、あの新国立劇場の感動的な「ばらの騎士」で元帥夫人を歌ったカミッラ・ニールントさんなのです。デノケさんの代役には、ニールントさんが出ていらして、あの感動をもう一度、と思いましたが、そうも行かないようです。とにかく、楽しみですね。
今回でばらの騎士を観るのは四回目です。本当にありがたいことです。感謝感謝。
※写真はプロムシュテットのアルバムですが、銀のバラのジャケットが綺麗なので載せてみました。
それにしても強力な弦楽部で、波打つうねりのような音が大迫力でした。さすが本場だけあってパワーが違いますね。それから、マルケ王を歌ったルネ・パペさんはすごかったです。ツヤにある声。忠臣に裏切られた思いを哀切に歌っている感じ。客席からの拍手も一段と大きいものがあったように思えます。僕の席からは確認できませんでしたが、バレンボイム氏は暗譜で振っていたらしいです。どんな頭の構造なんでしょう?トリスタンのクリスティアン・フランツさんも、イゾルデのワルトラウト。マイヤーさんも強力。圧倒的パワーに押しまくられてしまいました。それから、曲を聴いていて、マーラーの交響曲のフレーズが聞こえてびっくりしました。
でも、このオペラは考えさせられるなあ。購入したプログラム(3000円!)にも書いてありましたが、夜の世界でしか本来の自分を出せない二人。昼の世界では、忠義深い廷臣や、貞節な妻を演じ、夜の世界では、お互いの真実の愛を確かめ合うとは。本当の自分に戻れるのは夜だけ。これじゃあ、まるでサラリーマンと同じじゃないか、と思ったりもしました。
NHKホールはあまり音がよくないということを聞いたことがあるのですが、確かにオケのバランスが悪かったと思います。やけに金管が目立って聞こえていたりしました。けれども、オペラを「見る」という点においてはいいかもしれません。今回3Fの右のほうの席だったのですが、舞台はほとんど見えました。新国立劇場だと、舞台奥まで見えないこともありますので、そういう意味ではよかったです。
指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ハリー・クプファー
トリスタン:クリスティアン・フランツ
マルケ王:ルネ・パペ
イゾルデ:ワルトラウト・マイヤー
クルヴェナル:ロマン・トレケル
管弦楽:ベルリン・シュターツカペレ










