
Italy2007
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ボッティチェルリのことを書く前に、暫しの休憩。
ウフィツィのコの字の一番奥のところ、アルノ河沿いの窓からの風景。ヴァザーリの回廊が延びているのが見える。ヴェッキオ宮殿からウフィツィを経て、ヴェッキオ橋を渡りピッティ宮殿へ向かう回廊。
去年、BS−ジャパンで、ヴァザーリの回廊の特集をしていたのを観たのだが、本当にすごい。5ヶ月で作り上げてしまうヴァザーリの才能。それは芸術家としての美的センスだけではなく、数多の職工をまとめ上げるプロジェクトマネージャ的才能だと思う。
当時の番組ページが残っていたので、下記もごらんを。
http://www.bs-j.co.jp/vazari/

Spring
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いよいよ、ウフィツィに入館です。入館にはまるで空港の手荷物検査のように、荷物にはX線がかけられ、金属探知器をくぐる。その先にチケットに印字されたバーコードをかざすとゲートがまわって入館できるのだが、商売が巧いのは、その直前に各国語のガイドブックがおいてあるところ。ここはすかさず購入。だまされたような何とも言えない気分。
とにかく三階の展示室まで上がり、ジオットの部屋をパスって、ボッティチェルリの部屋へ急ぎます。途中の部屋にあった、フィリッポ・リッピとフィリピーノ・リッピの絵に感動。素晴らしい。ここは後でもう一度観ることにして先を急ぐ。
そしてその次の部屋が、ボッティチェルリの部屋でした。少し薄暗い室内には何とも言えぬ香気が漂っている感じ。ガラスに保護された巨大な絵が二枚。一つは「春」、もう一つは「ヴィーナスの誕生」。
まずは「春」をじっくりと眺めること10分ぐらい。実際にみる「春」は、雑誌の四色刷やインターネットの画像とは全く違う。全体の構図は大きな迫力となって迫ってくるし、微細な部分をじっくり眺めると、空恐ろしいほど細密な文様が認識となって振ってくる。ヴィーナスが手からかけている、金の刺繍が施された蒼いショールの文様の緻密さには驚くばかり。神は細部に宿る、と言うけれど、まさにこの絵には神が降りてきている。間違いなく。
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ヴァルヒャのオルガン全集をiPodに入れて聴きました。音作りが本当に優しくて柔らかい。木製家具の醸し出す手堅い暖かみと言った風情です。キリスト者でもなく、オルガン奏法に明るくなかったとしてもこのあたたかみだけは心底良いと感じます。ヴァルヒャの演奏は、リズム面に於いてはオンタイムな時計仕掛けのような正確無比な演奏というわけではありませんが。そのリズムのうねりもまた味わいとして捉えることが出来るのです。

Italy2007
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イタリア紀行2007を書いて気づいたのだが、どうやら10月5日の午前中の写真がごっそり消えてしまっているようだ。 おそらくはオペレーションミス。原因不明だが残念。しかし、連れが撮った写真があったので助かった。
5日の午前中はとてもよい天気。アルノ川右岸をウフィツィに向けて歩く。革製品を売る屋台、ショーウィンドウにも革製品が並ぶ。狭い道を車が走り狂うのだが、歩行者優先が成り立っていて、信号がなくても安全に横断が可能。このあたりの運転者のマナー意識は日本とはまったく次元が違う。
ウフィツィの中庭に到着すると、すでに長い列が続いている。予約をしていって正解。ところが、予約券受取口にも長い列が……。やる気がありそうでないブロンドの青年が列を整理していて、予約時間の早い人を優先して窓口に誘導している。到着したのが8時45分過ぎで、予約時間は9時だったから、なんとか優先して窓口へ。窓口の白髪のおばさんに、予約情報のプリントアウトを差し出すと、おばさんはリストの中から僕の名前を探す。やっと見つかったみたいで、ほっとする。本当に予約取れているかどうか心配だったから……。ともかく、入場券はゲットする。
今度は予約者専用入り口に向かうのだが、ここも長い列。マジですか……。途中で、どうやら間違った列に並んでしまったことに気がつく。団体用の列だったのだ。また、別の長い列の最後尾に並ぶ。それでも予約者用の列。少しずつだが列は進んでいく。かわいそうなのは予約なしの人。まったく列が進んでいない。というか、まったく入場させていない。たぶん80メートル(目測ですが)ぐらいはありましたね。ドイツ人が列を見て「シャイセ!(クソッ!)」といっている。世界に冠たるウフィツィだから仕方あるまい。予約してこれだから、予約しないとどんなことになったか。おそらく半日はつぶしてしまうところだっただろう。辻邦生さんは、それでも良いというけれど、時間のない僕らにはちと厳しかったかな、と思う。

Italy2007
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アルプスを越えると街並みが変わったように思えます。町の様子もドイツとは違う感じ。クルマが多くて渋滞しているのが分かります。家の屋根は全て赤茶色、壁は薄い黄土色。この色の組み合わせの建物ばかり。法律で縛っているのだな、思いました。
フィレンツェ空港には、夕方の暖かみのある夕陽に照らされながら着陸。駐機場に停止して、ハッチが開くのを待っていたら、窓の外でグランド係員が預けているスーツバックなどの手荷物を飛行機から降ろしているのですが、もう投げたり蹴ったりのぞんざいな扱い。笑ってしまいました。
空港から市内までバスで向かうのですが、バス乗り場がどこにあるのかは分からない。ほとんどの人が駐車場に向かったりタクシーに乗っている感じで、誰かについていけば大丈夫というわけでもなさそう。しかし、動物的勘でバス乗り場を察知。止まっていた青いバスの運転手に「サンタ・マリア・ノヴェッラに行きます?(サンタ・マリア・ノヴェッラはフィレンツェの終着駅のこと)」と聞くと、黙って頷くので、いそいそと乗り込む。客は5人ぐらいで閑散としている。少し不安だが、ともかくバスは出発。
バスは、夕方で混み合う道を走るのですが、道路の舗装があまり良くなくて、よく揺れる感じ。道路工事がやたらと多いし、クルマの量も多い。これは日本にそっくりだな、と思いました。バスの走っている方向から推して、フィレンツェ中央部に向かっていることは確かで、線路も見えてきます。
と、突然茶色いホテルが目に飛び込んできました。レオナルド・ダ・ヴィンチホテルですって。これは、辻先生がが「美しい夏の行方」で酷評されていたホテルではないのでしょうか? 文章にあったように裏は鉄道線路になっています。思いがけない邂逅にびっくり。
バスは予定通りサンタ・マリア・ノヴェッラ界隈のバスターミナルに到着。良かったです。見知らぬ男に「英語をしゃべれるか?」と話しかけられるけれど、「しゃべれません」と応えると少しがっかりしていた感じ。彼は何だったんだろう? ホテルの客引きでしょうかね?

Italy2007
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バスで走ること5分ぐらい。ようやく乗り込む飛行機に到着。小さいですが、ジェットエンジンの四発機です。こんなに小さい飛行機にもビジネスクラスを設定しているルフトハンザは凄いです。三人がけの座席の中央をつぶして、カップ置きにしています。僕らは当然エコノミー。
飛行機は予定通り飛び立ちます。おそらくはライン川上空を南に向かっているようで、窓の下には大河が横たわっているのが見えます。そのうちにボーデン湖上空にさしかかりました。これは地図上の湖の形と、窓の下の湖の形が一致したため間違いないでしょう。そうしていよいよ雲の切れ目から雪を被ったアルプスの鋭利な頂きが見え始めます。ハンニバルが、ゴート族が、ナポレオンが越えたアルプスなのですね、これが。

at FRA
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フランクフルト空港には定刻に到着。そのまま乗り継ぎのフィレンツェ行きの便の搭乗口に向かおうとするのだが、もう一度手荷物チェックを受けることになる。この検査場がとても混雑していて大変な騒ぎ。自分の番がやっと回ってくると、警告音と共にアウト。髭を蓄えた中背のおじさんに体中を探知機でなで回される。英語しゃべれるか? と聴くので少しはドイツ語行けるよ、というと、そりゃあ良い、みたいな感じで和やかでしたけれど。どうやらベルトが引っかかったみたい。
それで、ベルトコンベアに載せられX線検査を受けている手荷物の方にも問題が。ノートPCを持ち込んだのだが、どうやらそれが引っかかったらしい。それだけでなく、電子辞書、デジカメなども細かくハンドチェックされる。ノートPCはSpecial Checkが必要だ、ついてこい、と言われて、またおじさんの後について検査場横のブースに連れて行かれる。なにやらカードのようなものをPCになでつけ回して、機械に差し込んで、問題なし、ということで放免される。あれは硝煙反応を探知するものなんだろうと思っている。
手荷物検査であたふたしたあと、無料のコーヒーマシンを見つける。ルフトハンザが提供しているらしく、いれたてのコーヒーを楽しめる。しばしの休息。

Italy2007
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いくらルフトハンザといえども、エコノミークラスは狭い。大柄なドイツ人がどうやって座るというのだろう? と不思議に思う。隣に、ラテン語系の言葉を話す体格の良い大柄な人。おそらくはスペイン語圏のテニスプレーヤーだと思うのだが、話をしないまま。
楽しみな機内サービスは、食事もさることながら、ワインも楽しみである。ルフトハンザは、ワインちゃんと開けて注いでくれますからね(コルク栓じゃないけれど)。全日空だと300mlぐらいの瓶を配るところなのですけれど。
食後にブランデーはないか、と尋ねてみると、コニャックならあるわよ、ということで、コニャックを飲む。たまに飲むと本当に美味しい。ちゃんと葡萄の香りが楽しめる。もう一杯欲しいところだけれど、さすがにこの先長いので諦める。
良い気分で少しばかり眠って、本を読んだり、書きものをしていたら、あっという間にフランクフルト空港。始めてヨーロッパに行ったときに感じた果てしないフライト時間は、慣れるに連れてどんどん短くなっていくように思える。
風邪も大分と治まって、また旅行前の静謐な時間が戻ってきました。変わったところといえば、朝早起きが出来なくなったことでしょうか。以前までは
5時ごろには目が覚めていたというのに、6時半になってようやくと起きています。 音楽のほうはといえば、マーラーの3番の5楽章、6楽章を聴いたり、メンデルスゾーンの八重奏曲を聴いたり、パッと・メセニー を聴いたり、といった具合で、すこし散漫な選択をしています。
昨日から、辻邦生師の小説を再読中。昨日から今日にかけて、「サラマンカの手帖から」、「ある告別」、「旅の終り」を読みました。それぞれの舞台は、「サラマンカ」がスペイン、「ある告別」がギリシア、「旅の終わり」はイタリア、です。奇しくもいずれも南ヨーロッパですね。「サラマンカ」は何度も読み返しているのですが、読むたびに新しい発見があります。今回はスペインの「砂漠」の巧みな描写に魅せられてしまいました。こんな具合なのです。素晴らしいです。
空は手の染まりそうな青さで拡がり、地平線まで雲一つなかった。ただ赤茶けた大地の涯は、暑熱のために白くかすんで、ゆらゆらと透明な炎が立ち上っていた。素晴らしいですね。これを読んで、ダ・ヴィンチのモナリザの背景を思い出すのでした。あの背景が持つ大気の感じ、遠くがかすんで見える感じを、文章で表現するとこういうぐらいになるのだろうな、と思うのです。クロード・ジュレの絵の持つ大気感を、場所をスペインにして描いてみると、こういう表現になるのです。「ゆらゆらと透明な炎」ですよ。これだけでもうコロリといってしまいます。
もちろんテーマとしては、ある過ちを犯した若い二人が、その過ちに打ち克って、生きることの意味を再発見していく過程が描かれているのですが、読むたびに、ああ、生きるということをもっともっと精一杯味わわなければならぬ、少しの問題や悩みなんていうものは取るに足らないもので、そんなことのために生きることをおろそかにするなんてことはできないのだ、と思うのでした。
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葉っぱに埃がついたので水をかけて払ってやったでちブログさんで紹介されていたレヴァインの振るブラームスの3番。これ、私も一ヶ月ほど前に聴いてちょっとした衝撃を受けて、いつか書こう書こうと思っていたのでした。今日、rudolf2006さんが記事を書かれていて、強く共感しました。記事の中で、
第1主題のところでも、微妙なクレッシェンド、デクレッシェンドをつけていてと書いておられるのですが、まさにその通りで、おっしゃるとおり、ここは個性的で聴き所だと思います。全体にたゆたう波のうねりの中に身を任せているような滔々たる演奏です。全体にテンポは控えめと言えるでしょう。それでも最終楽章は快速球のごとく飛ばしていて爽快です。
今日は、所用で都心にでてそのまま直帰したので、体力的にも時間的にも更新することが出来ました。どうも会社から帰ってきてから更新するということ自体に無理がありそうです。これからは以前一時期やっていたように朝に更新しようかな。
書くためには(アウトプットするためには)、「書こう」という意図を持って、本を読んだり、音楽を聴いたりします(インプットする)。漫然と読んだり聞いたりするよりもはるかに能動的にインプットすることが出来ます(それはそれでつらいこともあるのですけれど)。
それから、自分の書いたことを翻って読むことが出来るのも毎日書いているからこそ。その日その日の自分が何を考えていたのか、をさかのぼって追体験することが出来ます。下手をすれば昨日の自分は赤の他人ともいえましょうから。
FC2のブログサービスに少々困惑しているということもあります。1年間使用してきましたけれど、広告が多いのと、投稿するのが少々重いということが僕にとってネックになっています。近々FC2から別のウェブログに引っ越そうかな、とも考えています。
それにしても強力な弦楽部で、波打つうねりのような音が大迫力でした。さすが本場だけあってパワーが違いますね。それから、マルケ王を歌ったルネ・パペさんはすごかったです。ツヤにある声。忠臣に裏切られた思いを哀切に歌っている感じ。客席からの拍手も一段と大きいものがあったように思えます。僕の席からは確認できませんでしたが、バレンボイム氏は暗譜で振っていたらしいです。どんな頭の構造なんでしょう?トリスタンのクリスティアン・フランツさんも、イゾルデのワルトラウト。マイヤーさんも強力。圧倒的パワーに押しまくられてしまいました。それから、曲を聴いていて、マーラーの交響曲のフレーズが聞こえてびっくりしました。
でも、このオペラは考えさせられるなあ。購入したプログラム(3000円!)にも書いてありましたが、夜の世界でしか本来の自分を出せない二人。昼の世界では、忠義深い廷臣や、貞節な妻を演じ、夜の世界では、お互いの真実の愛を確かめ合うとは。本当の自分に戻れるのは夜だけ。これじゃあ、まるでサラリーマンと同じじゃないか、と思ったりもしました。
NHKホールはあまり音がよくないということを聞いたことがあるのですが、確かにオケのバランスが悪かったと思います。やけに金管が目立って聞こえていたりしました。けれども、オペラを「見る」という点においてはいいかもしれません。今回3Fの右のほうの席だったのですが、舞台はほとんど見えました。新国立劇場だと、舞台奥まで見えないこともありますので、そういう意味ではよかったです。
指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ハリー・クプファー
トリスタン:クリスティアン・フランツ
マルケ王:ルネ・パペ
イゾルデ:ワルトラウト・マイヤー
クルヴェナル:ロマン・トレケル
管弦楽:ベルリン・シュターツカペレ
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ケースはそんなに安くないし、いつも身近にあるものですから、だきょうせずに選びたいと思っています。
まずは、キズとりの研磨剤など。古いiPodは家族に譲渡しますので、綺麗にしてあげないと。もちろん新しいiPod Classicにも使う予定。
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キズかつかないようにコーティングフィルムも買いました。
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しかしながら、音楽家がどのような境遇にあって、どういう精神状況で、というのはあくまで参考情報であるにすぎず、全ては作品の中に書き込まれているわけで、その書き込みを僕らがどういうふうに受け止めるかと言うことが大事なんじゃないかな、と思うわけです。確かに、音楽を語るときには、音楽家に関する様々な知識を頼りにしてしまうことが多いけれど、本当は、音楽そのものと向き合って、音楽それ自体のみを語るのがフェアなんじゃないかな、と思うわけです。難しいことですが。

















