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辻邦生さんの文学の紹介、文学、クラシックやジャズ、美術。
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アバド/マーラー交響曲第10番
2007年05月24日 (木) 21:30 | 編集
マーラー:交響曲全集 マーラー:交響曲全集
オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07)
ユニバーサルクラシック

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マーラーのシンフォニー10番をアバドの指揮で聴いてみました。

マーラーを聴き始めたのは、中学生の頃でしたが、大学に入ってからはすこしご無沙汰していました。特に思い入れの強い第8番をのぞいて、マーラーを聴くのは本当に久しぶりです。

この曲を聴くと本当に悲しくなります。生と死の狭間で揺れ動いているかのような気分になるのです。この曲を書いている頃、奥さんのアルマは不倫をしていたわけですが、その不倫相手のグロピウスが、マーラーの山荘を訪れたときに、マーラーは「アルマ、君の好きなようにしなさい」と言ったのですが、この挿話を聞くたびに、マーラーの気持たるやいかなるものだったのか、と考え込まずにはおられません。名家の出身で社交界の花形だったアルマと、ボヘミア生まれのユダヤ人で決してスマートな外見などを持ち合わせていなくても、実力でスターダムにのし上がったマーラーの結婚は、おそらくは本当に難しいものだったに違いないのです。アルマはマーラー自身ではなく、音楽監督としてのマーラーと結婚したのでしょうし、マーラーはマーラーで、アルマに対して負い目を感じていたのではないかと想像するのです。この結婚が順風満帆で幸福のうちに終るわけがない、と思わずにはいられません。

 そんなことを考えていると、CDの4トラック目(全体で言うと12トラック目)で現れるトーンクラスター。あまりにも悲痛な叫びなので、胸が引き裂かれる重いです。12音中9音が同時に慣らされていると言うことで、シェーンベルクはこの箇所を「和声の革新」と見なしたそうです。

 その後、アルマはグロピウスと再婚して、マノンという女の子をもうけるのですが、聡明な美少女でありながらも夭折してしまい、マノンのためにアルバン・ベルグがヴァイオリン協奏曲を書くというストーリーが待っていますからね。 さらに言うと、アルマはグロピウスと別れたのちに、フランツ・ヴェルフェルと結婚します。ナチスから逃れるために、二人はピレネーを越えてスペイン経由でアメリカに亡命するわけですが、このとき亡命に失敗したのがヴァルター・ベンヤミンなんですよ。ほとんど同時期に試みたのですが、ベンヤミンは失敗して自殺するんですね……。何とも言えない悲しみなのですよ、このあたりの話は……。

そんなことを思いながらあっという間に第一楽章を聴き終えてしまったのでした。
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さて、今日はゼンハイザーのHD600というヘッドフォンで聴いています。いつもはiPodとBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンで聴いていますので、このヘッドフォンで聴くのも久しぶりと言うことになります。今は発売していないようで、改良版と思われるHD650というヘッドフォンがAmazonで出ているようです。 このHD600というヘッドフォンですが、10年ほど前に電気屋で衝動買いしてしまったものです。サンプルに流れていたベートーヴェンの弦楽四重奏があまりに繊細に美しくきこえたので、買ってしまったのです。買った後に気づいたのですが、このヘッドフォンで聴くと、高音域を丁寧に聴かせると同時に低音域も豊かにきこえるのです。シンフォニーを聴くには最適なヘッドフォンだと思います。難点は少々高いことでしょうか。でも、僕は満足なステレオセットは持っていませんし、借家の共同住宅住まいなので大音量で聞くこともままなりません。いい音で聞くにはヘッドフォンにお金をかけるしかなかったのです(と言うことにしておいてください)。
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